喜田基金については、添付の「喜田基金について」と「内規 喜田基金」をご参照ください。
1.喜田基金の「プロジェクト研究」について
2023年度の「プロジェクト研究」については、昨年すでに会員の皆様に応募を募り、10月31日に締め切っております。
2024年度については、今後詳細が示され、3月までには採択される予定です。応募される方は、今からご準備をお願いします。
2.「研究奨励」について
「研究奨励」については、2024年4月以降に明示される予定です。こちらも応募の予定がある方は、4月以降の応募にむけて準備をお願いします。
喜田基金について
特別支援教育実践研究学会におけるこの基金は喜田正美先生にちなみ「喜田基金」とし
ています。
喜田正美先生は、1928(昭和3)年11月にお生まれになりました。お父さんは1939年に
二代目の光明学校(現都立光明特別支援学校)の校長先生も赴任されました。喜田先生は
1948(昭和23)年に東京の杉並区立阿佐谷中学校への赴任から教員生活が始まりました。
1949年には、特殊教育を担当すべく小金井第二小学校に移りますが、当時の国の財政状況
から多摩地区に特殊学級を作る余裕がなく、10年ほど通常教育を担当することになりまし
た。国家財政が安定した1959(昭和34)年に同校で最初の特殊学級担任になります。当時
喜田先生は、小学校教員免許、養護学校免許を夜大学に通って取得しながら、様々な研究
サークルに積極的に参加することで、特殊教育の有名な研究者と関り研鑽を深めていきま
した。その後は、都立八王子養護学校、町田養護学校、済美養護学校で障害の重い子ども
の教育に関わり、サークルでの教育実践研究を進めながら、原教科の教育や、最重度の子
どもたちの指導に先進的に取り組み、実践者として研究者を凌駕するほどの成果をあげら
れました。本学会の前身である障害児教育実践研究学会の会長として長く実践研究の向上
に尽力し、養護学校退職後は、障害児教育実践研究学会に喜田賞として基金を寄贈されて
います。本学会における喜田賞は、障害児教育実践研究学会の喜田基金の移管を受けて創
設されました。
これまで喜田先生が大切にしてきたものは、若いころから一貫して取り組んできた、①
日々の教育実践、②サークル活動を通じた実践研究、③研究者や現場の実践者との真剣な
学び合いと考えます。今回、特別支援教育実践研究学会で喜田基金を創設することは、今
後特別支援教育を支えていく若手の研究者や実践者の育成を通じて、教育実践研究の更な
る発展を求めるものであります。
特別支援教育実践研究学会 内規 喜田基金
1. 特別支援教育実践研究学会におけるこの基金を喜田正美氏にちなみ「喜田基金」とする。
2. 喜田基金の有効期間を10年とする。10年を経て喜田基金に残金がある場合は、特別支援教育実践研究学会の一般会計などに繰り入れるなどして喜田基金として残さない。
3. 喜田基金の応募に際し、応募の案内の冒頭に喜田基金の趣旨を明記する。
4. 喜田基金による支援の対象
支援の対象とする研究は、特別支援教育実践研究学会機関誌「特別支援教育実践研究」の投稿規定に定められた研究領域における研究とする。
(1)プロジェクト研究
特別支援教育実践研究誌への原著、準論文、実践研究として投稿することを前提とする。複数実践者、研究者により1~3年の期間における成果を目指し、研究目的、研究方法を含む研究計画を精査し支援する。支援費は単年度支給とし、1件5万円で、原則年2件とする。
(2)研究奨励
特別支援教育実践研究誌への投稿及び学会発表(ポスター発表を含む)を前提とし奨励費を支給する。
1)特別奨励費
特別支援教育実践研究誌への実践報告、実践研究、準論文、原著のいずれかに投稿することを前提とする。特別奨励費は、1件3万円とする。
対象
若手研究者、実践者、大学院生
若手研究者、実践者については、研究職歴、教育実践職歴とも10年以内とする。
2)奨励費
特別支援教育実践研究大会における研究発表、ポスター発表を前提とする。
奨励費は、1件につき1万円とする。
対象
1)若手研究者、実践者
若手研究者、実践者については、研究職歴、教育実践職歴とも10年以内とする。
2)大学院生、大学生
3)書籍発行の支援